2022/09/30 カー用品

こんなにあったのかBBSホイール! フルラインアップ総覧

●右からRI-D、RE-V7、RI-A

世界に誇るジャパンクオリティ。鍛造ホイールのトップブランドとして君臨するBBSホイールは、そのラインアップも多種多様。ここでは全ラインアップをご紹介。最適な1本を見つけてほしい!



■F1用と同じ工場で作られる

BBSといえば、クルマ好きなら誰もが1度は憧れる鍛造ホイールのトップブランド。モータースポーツとの関係も深く、ビッグニュースといえば年初に開催されたオートサロンだった。ご存知、2022年シーズンからF1とNASCARに18インチBBS製ホイールを供給することが発表されたのだ。トップカテゴリー用のレーシングホイールと市販用のホイールがすべて同じ工程・製造ライン・製造機械で作られていると聞いたら…より一層気分が高まるというもの。

1970年代にドイツで創業したBBS。当時リムが2つに分かれ、真ん中にディスクを挟む3ピース構造のアルミ鋳造ホイールが一斉を風靡。80年代にはさらなる軽量化を目指して、高剛性も兼ね備えたアルミ鍛造ホイールの開発に着手し、そのサプライヤーとして選ばれたのが富山県高岡市にある繊維織機のアルミ鍛造部品を製造するワシマイヤー。BBSアルミ鍛造ホイールは、日本の技術力がなければこの世に誕生しなかったといっても過言ではないのだ。

■多すぎて選べない!?

そんな歴史を踏まえつつ、つねに進化するのもBBSの特徴。次々に新商品をリリースしている。

5本クロススポークにより見た瞬間に「軽そう」と思わせるRI-Dは、BBSが世界に先駆けて投入した超超ジュラルミン鍛造1ピースホイールだ。航空機用金属としても知られる超々ジュラルミンは、強度に優れたアルミニウム合金素材であるジュラルミンのなかでも最高の強度と耐性を誇る。東京オートサロンで参考出品された新色のダイヤモンドゴールドは、4月より受注を開始している。スポーツカーはもちろん、プレミアム系にもマッチするきらびやかさを携えた1本である。


●RI-D

またスーパーGT用ホイールと同じ思想で作られたRI-Aにもマットブロンズが追加された。


●RI-A

さらにザ・BBSといったスポーティなデザインのRE-V7もサイズを拡大、19インチが追加されている。


●RE-V7

魅力的なホイールが次々に登場するが、はたしてそのなかからどうやって選べばいいのか? というわけで今回、BBSの全ラインアップを種類別にご紹介。コレであなたもBBSマイスター!?


●RI-Dのホイールセンターには「DURA」の文字。超超ジュラルミン採用の証だ


●「FORGED」=「鍛造」。鋳造よりも強度や剛性が高く、そして軽量な製法を採用


●富山県の工場で作られるBBSホイール。BBSジャパンが扱うホイールはすべて日本製

■BBSホイール フルラインアップ総覧

※2022年5月時点
※ホイールの解説…①素材:マグネシウム=M/超超ジュラルミン=D/アルミニウム=A ②ピース数 ③ホイールサイズ ④単体重量 ⑤設定カラー:DS=ダイヤモンドシルバー/DB=ダイヤモンドブラック/MB=マットブラック/GL=ゴールド/BK=ブラック/SL=シルバー/MGR=マットグレイ/MBZ=マットブロンズ/BKD=ブラックダイヤカット/SLD=シルバーダイヤカット/GLD=ゴールドダイヤカット/BBD=ブルーブラックダイヤカット/BKBD=ブラックブライトダイヤカット(5500円高) ⑥価格帯(1本当たり)

FZ-MG 軽量素材のフラッグシップ

①M ②1ピース ③19インチ×9.0〜10.0J ④8.6〜8.8kg ⑤DS/DB ⑥38万5000〜40万7000円

RI-D 5本スポークの超軽量モデル

①D ②1ピース ③19インチ×8.0〜12.0J/20インチ×8.5〜11.5J/21インチ×9.0〜10.0J ④7.5〜9.7kg ⑤DS/DB/MB ⑥22万7700〜30万300円

RZ-D 10本スポークならではの威風堂々

①D ②1ピース ③19インチ×8.5〜9.5J/20インチ×8.5〜11.0J/21インチ×9.0〜10.0J ④7.9〜10.4kg ⑤DS/DB ⑥23万9800〜30万9100円

FR-D 独自スタイルのクロススポーク

①D ②1ピース ③20インチ×8.5〜9.5J ④9.6〜9.7kg ⑤DS/DB ⑥30万8000〜31万4600円

FI-R スポーク側面に穴あけ加工で軽量化

①A ②1ピース ③19インチ×8.5〜10.5J/20インチ×9.0〜12.0J/21インチ×12.5J ④7.7〜10.4kg ⑤DS/DB/MB ⑥22万1100〜28万9300円

RE-X SUVにも似合う力感スタイル

①A ②1ピース ③18インチ×7.5〜8.5J/21インチ×9.0〜11.5J ④9.4〜13.2kg ⑤BKD ⑥8万8000〜19万8000円

FS 直線を生かしたシャープなデザイン

①A ②1ピース ③19インチ×8.0〜10.0J ④8.8〜9.2kg ⑤DS/DB/MB ⑥13万5300〜14万8500円

RE-V7 伝統のクロススポーク最新版

①A ②1ピース ③18インチ×7.5〜10.5J/19インチ×7.5〜9.5J ④8.1〜9.7kg ⑤DS/DB/GL/BK ⑥9万4600〜13万6400円

RI-S RI系のスポーティネスに意匠性を融合

①A ②2ピース ③20インチ×8.5〜10.0J ④11.2〜12.4kg ⑤〈ディスク〉DS/DB/MB〈リム〉SLD ⑥20万2400〜21万2300円

LM 「Le Mans」を冠したロングセラー

①A ②2ピース ③17インチ×7.0〜7.5J/18インチ×7.5〜10.5J/19インチ×7.5〜11.0J/20インチ×8.5〜11.0J/21インチ×8.5〜10.0J ④8.6〜13.7kg ⑤〈ディスク〉DS/DB/GL〈リム〉SLD/BKBD ⑥9万5700〜22万4400円

LM-R ポルシェ・カレラカップで培った技術を凝縮

①A ②2ピース ③19インチ×8.0〜11.0J/20インチ×8.5〜11.0J/21インチ×8.5〜10.0J ④10.5〜12.9kg ⑤〈ディスク〉DS/DB〈リム〉SLD/BKBD ⑥16万600〜24万900円

RI-A スーパーGT直系のレース仕様

①A ②1ピース ③16インチ×7.0J/18インチ×7.5〜11.0J ④5.7〜9.1kg ⑤DS/DB/GL/MGR/MBZ ⑥5万8300〜10万3400円

RF 細身の5本スポークで走りも軽快に

①A ②1ピース ③17インチ×7.0〜7.5J/18インチ×7.5〜9.0J  ④6.4〜8.7kg ⑤DS/DB ⑥6万7100〜10万1200円

RP コンパクトスポーツに最適なサイズ展開

①A ②1ピース ③15インチ×4.5〜6.0J/16インチ×5.0〜6.5J ④4.7〜6.0kg ⑤DS/GL/DB ⑥4万8400〜5万7200円

RE-L2 ライトウエイトスポーツにさらなる軽快さを

①A ②1ピース ③15インチ×4.5〜6.0J/16インチ×5.0〜7.0J/17インチ×7.0J ④4.5〜7.3kg ⑤DS/DB/BKD ⑥4万1800〜6万2700円

RG-F 10本スポークのライトウエイトスポーツ用

①A ②1ピース ③15インチ×5.5〜6.5J/16インチ×5.5〜7.0J ④4.2〜6.4kg ⑤SL/BBD/DB/GL ⑥5万3900〜6万7100円

RE-V 高級感と独創性を持つV字スポーク

①A ②1ピース ③18インチ×7.5〜9.5J/19インチ×8.0〜10.0J ④9.0〜11.2kg ⑤DS/DB/MGR ⑥10万8900〜14万8500円

RG-R 1ピースシリーズのロングセラー

①A ②1ピース ③17インチ×7.0〜8.5J/18インチ×7.5〜9.5J/19インチ×8.0〜10.0J ④7.5〜10.0kg ⑤DS/SLD/BKD/DB/GLD ⑥8万2500〜14万6300円

RS-GT リムにチタンボルト採用の2ピース最軽量


①A ②2ピース ③17インチ×7.0〜7.5J/18インチ×7.5〜11.0J/19インチ×8.0〜9.5J/20インチ×8.5〜9.5J ④8.2〜10.9kg ⑤〈ディスク〉DS/DB/GL〈リム〉SLD  ⑥9万5700〜18万5900円

SUPER-RS 1983年登場以来の不変的美しさ

①A ②2ピース ③19インチ×8.5〜10.0J/20インチ×8.5〜10.0J ④10.6〜12.0kg ⑤〈ディスク〉SL/GL〈リム〉SLD ⑥17万8200〜19万4700円

RN ハイエンドカーに似合うエッジが効いた意匠

①A ②1ピース ③20インチ×8.5〜11.0J ④10.9〜12.0kg ⑤DS/DB ⑥20万3500〜22万円

■もっとも高価なBBSホイールは…「FZ-MG」



アルミニウムの3分の2という軽さ、そして比強度(単位重量あたりの強度)を持つマグネシウムを素材に使い実現した骨太かつ滑らかな造形美。1992年に世界初のF1用マグネシウム鍛造レーシングホイールを生み出し、レースで培った知見と高度な素材処理技術を投入して完成させた渾身の1本がFZ-MGだ。その価格、1本当たり約40万円!

■大径だけじゃないBBSホイール



18インチ以上の大径サイズを多く取りそろえ、インチアップ需要にも応えるBBSホイール。とはいえ、じつは15インチから展開されており、コンパクト/ライトウエイトスポーツにも適合する。編集部所有のNDロードスターにもRP(16インチ)を装着してみたが、バネ下重量軽減の効果は乗り心地だけでなく走りも好影響。タイヤのグリップ感をダイレクトにドライバーに伝えてくれるから、よりキビキビ走れるイメージだ。小径でも十分高価だが、その見た目と走りの変化はクルマ好きとしてはたまらない!

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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