2022/08/26 ニュース

日産が考える、サスティナビリティとは

日産のチーフサステナビリティオフィサーを務める田川丈二氏

日産は2022年8月2日、サステナビリティ(持続可能性)の取り組みについての説明会を行った。

日産では現在、サステナビリティをあらゆる取り組みの中心に据えているという。内田 誠CEOは「日産はよりクリーンで、安全でインクルーシブ(仲間外れのない)な誰もが共生できる世界の実現に向け、企業活動のあらゆる側面でサステナビリティを推進しています」と話す。また、日産のコーポレートパーパスと長期ビジョンは、日産の社会に対するコミットメントを明確に示し、サステナビリティこそがお客様と社会の可能性を広げる価値を提供する基盤であると述べている。

近年、世界各地でさまざまな気候変動による影響が問題となっている。排出ガス、エネルギーの使用、資源依存をはじめ、クリーンで先進的な製品やサービスの普及といった観点からも、あらゆるビジネスはより持続可能なものになる必要がある。

日産のコーポレートパーパスは『人々の生活を豊かに。イノベーションをドライブし続ける。』である。気候変動やサステナビリティへの意識の高まりを背景に、コーポレートパーパスはこれまでにないほど重要になっている。この実現に向けて、事業を行うすべての市場において移動の手段、雇用の機会創出、コミュニティへの貢献などを通じて社内にプラスの影響を与え続けなければならない。これは日産の企業基盤を支えると同時に、ステークホルダー(企業のあらゆる利害関係者)との信頼関係を反映している。

2021年11月には『共に切り拓くモビリティとその先へ』というスローガンとともに、長期ビジョン「日産アンビション2030」を策定。クルマの電動化と知能化によって、モビリティとその先の未来を切り拓き、真に価値のある技術と商品を通じて、人々の移動の可能性と社会の可能性を広げていくという。これによって日産のコーポレートパーパスの実現を目指す。

これらの実現に向けて、日産は魅力あふれるゼロ・エミッション車を市場に投入し、高度な自動運転技術、コネクテッドカー技術を提供。2030年度までにニッサンとインフィニティの両ブランドでグローバルの電動車の割合を50%以上に拡大することを目指す。そして、2050年度までにクルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること)を実現していくという。

日産は社会にインパクトのあるイノベーション(革新、変革)によって、人々の生活を向上させ、イノベーションの文化を育むことで技術とサステナビリティを追求。環境への影響を低減し、組織全体で日産の強みでもあるダイバーシティ(多様性)やインクルージョン(一体性)に継続して取り組んでいく。こうした取り組みによって、サステナビリティを推進していくという。

日産はイノベーションの精神で、持続可能なよりよい社会の実現に向けて挑戦し続け、環境や社会の課題に積極的に取り組み、モビリティとその先を見据えた社会にとってかけがえのない一員でありたいとしている。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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