2022/08/23 カー用品

使いながら考えたジムニー用新拡張系メタルギア|IPF EXPシリーズ|

IPF
EXP SERIES
アイピーエフ EXPシリーズ
 
既成の枠にとらわれない取り組みがブレイクスルーを生む昨今。アウトドアとの相性が抜群の新基軸EXPシリーズもその好例。自社の強みを生かしたジムニー用の拡張アイテムに注目だ。


空前のキャンプブームを追い風に、オーディオや家電メーカー、アパレル、町の鉄工所といった、それまでは畑違いといえる異業種の参入が相次ぐアウトドア市場。そこで「IPFが手がけるライティングギア以外のジムニー用アイテム」と聞いたら“ブームに乗った”と思われるかもしれない。でも、それは早合点。
 
多くの人が思い描くだろうIPF=自動車用照明器具ブランドという認識は、業務内容のほんの一部。同社のルーツは1946年に創業した金属プレス加工業を礎とする市川プレス工業株式会社で、現在の社名はこの頭文字を取ったものだ。
 
自動車用ランプの開発・製造・販売のほか、金属プレス加工技術を生かしたルーフラックやグリル、スカッフプレート、タワーバーなどの金物全般を数多く手がけている。
 
JB64ジムニーのデビューに合わせて車両を購入。長く使い込むなかで、ユーザー目線の欲しいアイテムが見えてきた。そこで、得意の金属プレス技術が生かせるものを考案し、試行錯誤を重ねてカタチにしたのが2つのインテリアアイテムだ。
 
サイドストレージパネルは、荷室の収納と容量不足に悩むジムニーオーナー待望のアイテム。取り付けは簡単だ。まず後席シートベルトの取り付け部にフック掛けをして、上部をアシストグリップのベース、下部をユーティリティナット部にボルトで固定。車両側の加工は不要だ。
 
金属パネルをレーザーカットで縦5つ、横7つの角穴にくり抜き、角穴の間にM8サイズのアイボルトやホルダーを固定できる丸穴を設置。使い方は小物入れを引っ掛けたり、角穴を使ってモールシステム対応の小物ケースやポーチを固定したり。マグネットクリップやフックも取り付けられ、クオーターガラスの保護や目隠しとしても機能する。3点支持として、パネルのたわみも抑えた。
 
もうひとつはカーゴエクステンション。名前のとおり荷室の床面長を延ばすアイテムだ。取り付けには後席のヘッドレスト差し込み口を利用。床面長を最大180mm延長でき、同時に後席を倒した際にできる前席との隙間をなくすことで、荷物がフロアに落ちるのを防いでくれる。
 
エクステリア関連では、リヤラダーとルーフラックにロトパックス(携行コンテナ)を取り付けるステーを新設。本場仕込みのオーバーランダースタイルを手軽に再現できる。
 
定番のライティングカスタムに、伝統の金属プレス加工技術を生かしたオリジナルアイテムを加えたIPF。ジムニーユーザーに向けた新たなブランドの魅力を訴求していく。
 

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サイドストレージパネルセット For JIMNY
価格:1万9470円
 
ノーマル状態の荷室下部には黒樹脂トリムこそ付くが、窓まわりは鉄板むき出しのまま。荷物で傷を付ける恐れもあるし、見た目も寂しい。サイドストレージパネルは窓まわりの保護と目隠し、収納を兼ねたアイテムだ。
 
窓下のユーティリティナットとアシストグリップにボルト留めし、後席ベルトにフック掛けするだけ。3点でしっかり固定できる。群馬に本拠を置くIPFらしく、上毛三山をモチーフとした型抜きのブランドロゴが入る。

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カーゴエクステンション For JIMNY
価格:9700円
 
乗るのはもっぱら前席で、後席は倒して荷室にしたまま。そんなジムニーオーナーは多いはず。容量はそこそこ、前倒しするだけで平らになるのはいいけれど、荷室における現行型最大のウイークポイントが、けっして小さくない前席との隙間。荷室の延長とともに、これを埋められる。取り付けはヘッドレスト差し込み口に差し込むだけ。延長幅は3段階で調整できる。

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IPF_EXP_SERIES

IPF_EXP_SERIES
EXPルーフラック用ロトパックスステー
価格:4950円

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EXPリアラダー用ロトパックスステー
価格:4950円
 
オーバーランダースタイルの再現に欠かせないロトパックス。背面タイヤやバックドア、ルーフキャリヤにマウントするのが一般的だが、IPFではロトパックス国内代理店の許諾を得てEXPリアラダーとEXPルーフラックに装着するステーを製作。ルーフラックへ取り付けた際、やや斜めになるよう角度にこだわった。
 

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スマホで操作可能
ワーキングランプ2.0時代の到来間近!
 
IPFでは、スマートフォンのアプリでランプを操作できる「BTワイヤレススイッチ」を鋭意開発中(Android/iOSに対応)。エンジンルーム内にメインモジュールを設置し、スマホのBluetoothを介して無線操作。夜のキャンプ場などで車両に装着したワーキングランプで周囲を照らす際に手元で操作できる。
 
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撮影車はエンジン停止状態でワーキングランプやオフロードランプが使えるよう、ポータブルリチウムバッテリー(電源)から給電する仕組み(ランプの配線は電源のアクセサリーソケットに接続)。ドアを開け閉めせずに点灯/消灯が可能で、夜のキャンプサイトでも安心なのだ。
 
 
〈文=湯目由明 写真=山内潤也〉

■問い合わせ先
IPF
TEL:027-346-3316
http://www.ipf.co.jp

ドライバーWeb編集部

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