2022/07/25 コラム

前後の速度測定可能な高性能レーダーパトカーが登場…北海道、日本無線の「JMA-401A」を採用

「JMA-401A レーダー式車載速度測定装置」取扱説明書の表紙



■日本無線の「JMA-401A」とはどんな測定器なのか

LSM-100は、前方か後方かどちらか一方に向けてパトランプの間に搭載される。どっちを向いているか、外観から分かる。ところがJMA-401Aは、2つのアンテナを前後に向けて配置し、レドーム(白色の収納ケース)で覆う。外観からは測定機と分からず、前方も後方も測定できる。しかも、接近する車両も遠ざかる車両も測定できる。飛ばし屋たちにはヤバイ装置が登場したってことになりそうだ。


●JMA-401Aの取扱説明書より

ところで、日本無線といえば2022年7月8日、新潟の可搬式の入札に突然顔を出し、カナデンを破って落札した(「新たな可搬式(移動式)オービスを新潟が落札! TKKでもSGGでもない、日本無線のオービスとは」https://driver-web.jp/articles/detail/39717)。警察庁の中に「TKKではなく」という動きがあるらしい。でもそう簡単にいくとは考えにくい。どんな暗闘がくり広げられるのか。私が言うのも何だが非常に心配だ。

文=今井亮一
肩書きは交通ジャーナリスト。1980年代から交通違反・取り締まりを取材研究し続け、著書多数。2000年以降、情報公開条例・法を利用し大量の警察文書を入手し続けてきた。2003年から裁判傍聴にも熱中。2009年12月からメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」を好評発行中。

※初出時、記事内容に誤りがありました。お詫びして訂正いたします

ドライバーWeb編集部

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