2022/06/14 ニュース

中国メーカーのEVバスが日本を席巻!? BYDジャパンが短期間で新型車両「J6」、「K8」を投入できた理由

●新型のEVバス、J6。フロントフェイスが一新されている

■世界で累計7万台の電気バスを納入

2022年5月10日、中国の電気自動車メーカー「BYD」の日本法人、ビーワイディージャパン(以下BYDジャパン)は、日本市場向けの小型電気バス「J6」、大型電気バス「K8」の新型車両を開発した。5月10日から予約受注を開始し、2023年末から納車を開始する予定だ。

【画像】乗りやすそう! BYDのEVバスの室内を写真で見る

BYDグループは、以下4つの事業を展開している。

1.ITエレクトロニクス……スマートフォンなどの設計・製造の委託
2.電気自動車……世界最大手の電気自動車メーカーに成長
3.新エネルギー……ソーラーパネルや蓄電池の製造・販売
4.モノレール……車両・軌道・システムのすべてに携わる

もともとはバッテリーメーカーとして1995年に中国・深圳で創業し、携帯電話やPC用バッテリーをグローバルで展開。そこで培った技術力を生かして2003年に自動車事業に参入した。世界6大陸、70を超える国と地域の400以上の都市で電気自動車(EV)を展開し、乗用EVをはじめ、電気トラックや電気バスなどの製造を行っている。

BYDジャパンは2015年に中国の自動車メーカーとして初めて日本国内に電気バスを納入して以降、日本向けに小型・中型・大型の電気バスを販売。日本国内では累計64台の電気バスを納入しており、国内電気バスのシェアは約7割を占めている。

<日本市場での販売車種>
●小型バス……「J6(ジェイシックス)」は2019年から販売を開始したBYD初の日本仕様車。Jはジャパンの頭文字。6は社内記号で全長7mクラスを指す。おもにコミュニティバスなどの用途に適している。
●中型バス……「K7(ケーセブン)」のKは路線バスを示し、語源は中国語で旅客バスを意味する「客车巴士(kèchē bāshì)」の頭文字に由来する。7は全長9mクラスを示す。
●大型バス……「K8(ケーエイト)」の8は全長10.5mクラスを示す。日本の路線バスでもっとも需要が多いサイズの車両。2020年12月に販売開始。
●大型バス……「K9(ケーナイン)」の9は全長12mクラスを指す。大型路線バス。
※中国では観光系バスのCシリーズ(車名の由来は英語で観光系バスを意味するCoachの頭文字に由来)も展開。日本への導入も前向きに検討しているという。

今回、新型として販売されるのが「J6」と「K8」である。両車ともにフロント部分のデザインを一新するなど大きく意匠を変更、床まわりの構造を見直すなどフルモデルチェンジに近い改良を加えている。

ドライバーWeb編集部

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