2022/04/09 コラム

路面電車になりたかったホンダ車? カボチャの馬車をイメージしたトヨタ車!?「クルマらしくないデザイン5選」

マイナーチェンジ前の顔は確かに!

「電動化」や「自動運転」、「サブスク」に「OTA」…など、旧来のクルマの価値観にはなかったフレーズがあふれる昨今。そもそも、私たちが思い描く “クルマらしさ” って何なのだろう? ここではデザインの視点で、登場時に “ナニコレ!” と話題になったモデルの記憶をたどる。

■新世紀とともに現れたカボチャの馬車! 「トヨタ WiLL Vi」




1999(平成11)年に発足した「WiLL」は、当時のNG(ニュージェネレーション)層をターゲットに21世紀の新市場創出を目指した異業種合同プロジェクトだ。

トヨタがWiLLブランドの第1弾としてリリースしたのが、2000年1月から2年間販売された「Vi」。シンデレラのカボチャの馬車をイメージしたというエクステリアデザインは、今見てもインパクトの塊。現代のシンデレラを夢見る(!?)女子のハートに突き刺さる、トヨタ版のパイクカーだった。インテリアにしても、インパネはフランスパン、シートは食パンがモチーフなのだ。

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クリフカットのリヤウインドーは、日本車では初代マツダ キャロル(1969年)以来。一方、ドアミラーにはダイハツ オプティ、フェンダーマーカーにはマツダ ロードスターの部品が流用されていた。この垣根の低さもトヨタブランドではないメリットだったかもしれない。ベースは初代ヴィッツで、1.3Lエンジンに4速ATを組み合わせた。

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ドライバーWeb編集部

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