純正品では味わえない快適な着座感が得られるさまざまなバケットシートを展開する「ブリッド」。ここではプレミアム感漂う「edirb(エディルブ)」シリーズの最新バージョンを紹介する。
アフター製品の利点とは ブリッドが展開する製品において、全モデルにプロテインレザーを採用したプレミアムスポーツシートブランドが「エディルブ」だ。
バリエーションは、サーキットでの使用も想定したフルバケットタイプからドライブでの快適性を備えたコンフォートタイプまで幅広く、カスタムユーザー憧れのブランドとして人気を呼んでいる。そんな魅力のシリーズに4つの製品が加わる。
製品紹介の前にアフターシートに交換する利点に触れておこう。新旧86/BRZの純正シートも優れたサポート性を備えるが、クッション部が厚めで人が座ったときの体重による沈み込みで体を包み込むイメージ。つまりクッション部の変形でさまざまな体型に合わせている。
これに対し、ブリッド製では日本人の平均的な体型と身長(約170cm)を基準としたうえで、剛性を徹底的に高めたシート骨格を構築。高密度のクッションとシート形状により、全体で体をしっかり包み込みホールドする。これにより車両とドライバーの一体感が増し、路面状態も読みやすく、状況に合わせた適切な操作が可能となる。
それでは疲れてしまうのでは? と思うかもしれないが、むしろ運転が楽になるのだ。例えば長丁場のレースでは、ドライバーの能力を発揮させるために疲労を極力軽減する環境作りも重要なファクターとなる。そこにスポーツシートが欠かせないのは、高剛性な骨格とホールド性の高さにあり、アフターシートがまさにその考え方を踏襲しているからだ。
edirb 171/172価格:31万3500円(1脚)
乗降性とホールド性のバランスが絶妙なリクライニングモデルシート本体のシェルは、ブリッドブランドのSTRADIAⅢをベースとするため、ホールド性と乗降性のバランスがいい。腿(もも)部のクッションは、171がスタンダード、172がローの設定となる。

●GR86/86の車内は比較的広く、センターコンソールやドア内張りなどのクリアランスが確保される。(写真左)
※フルバケットモデルのローダウン用シートレールはオフセットが異なり、写真のようなクリアランスが確保できないものもある
edirb 161/162価格:32万4500円(1脚)
フルバケに匹敵するホールド性能を実現シェルは、ブリッドブランドのGIASⅢをベースとするため、フルバケ並みのホールド性を持つ。腿部のクッションは、161がスタンダード、162がローの設定となる。

※写真はedirb 0B1
edirb 0A1/0B1価格:21万6700円[0A1]/23万1000円[0B1](各1脚)
本格アタック派も満足のフルバケットシートシートシェルは、ブリッドブランドのZETAⅣベースによるスタンダードタイプedirb 0A1、ZIEGⅣベースによるラウンド形状のローアングルタイプedirb 0B1の2種類を設定。ともにFIA規格取得モデル。

●多くのフルバケットシートでは後席の乗員保護用のカバーがオプションだが、同シリーズでは生地一体式のハーフカバー設計を採用

シート交換には専用のシートレールを使用車種ごとに専用設計のシートレールが設定され、GR86/86は同形状のシートレールとなる。今回紹介するシートの場合、座面高はリクライニングモデルで純正同等。フルバケットモデルのみ、純正同等から約50mmローダウンまでタイプ別に用意する。
助手席シート交換時の必須パーツ新型GR86/BRZでは純正助手席シートの乗員検知の制御が変更されており、そのままシート交換をするとデジタルメーター内に警告灯が点灯してしまう。その対策アイテムも試作品が完成済みのため、近日発売予定だ。
利便性を高めるオプションも充実ニーサポートへの装着で便利なポケットと乗降時の表皮擦れを防ぐ「サイドカバーポケット(価格:2750円)」も登場。また電熱線を内蔵したクッションによりフルバケットシートにヒーターを増設するキットも開発中。
「BRIDE×KING」の特別仕様BRIDE 土屋圭市スペシャルエディションモデル2022年5月1日発売
ブリッドブランドには、元レーシングドライバー土屋圭市氏監修の限定モデルにレッドカラーが誕生。フルバケットシート「ZETAⅣ」とスポーツリクライニングシート「STRADIAⅢ」をベースとした2種類を用意している。
〈文=鈴木克也 写真=藤井 修〉
■問い合わせ先
ブリッド
TEL:052-689-2611
https://bride-jp.com/