2022/03/01 ニュース

スズキ バレーノがフルモデルチェンジ…日本市場への再導入はある?

欧州車のような雰囲気の新型バレーノ

スズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディア社は、プレミアムハッチバックのバレーノをフルモデルチェンジして2022年2月23日に発売した。価格は63万5000~94万9000ルピーで、1ルピー=1.51円で換算すると、約95万9000~143万3000円となっている。



先代モデルは2015年にインドで発売して以来、流麗でエレガントなスタイルと広い室内・荷室スペースを持つパッケージングによって、都市部を中心とする若者層から人気を集めており、インド国内の販売台数は毎年10〜20万台の間で推移。2021年のインド国内乗用車のモデル別販売台数では1位のワゴンR(18万3851台)、2位のスイフト(17万5052台)に次いで3位(17万2241台)をマークしている。2021年11月にはインド国内累計販売100万台を達成した。日本市場では、2016年3月にインドからの輸入販売を開始し、2020年7月に販売を終えている。

新型のスリーサイズは全長3990㎜×全幅1745㎜×全高1500㎜。先代の日本仕様と比べると5㎜短く、30㎜高い。プラットフォームは先代のハーテクトを踏襲し、好評なパッケージングをキープ。パワーユニットはアイドリングストップシステムを装備した1.2Lガソリンエンジンを搭載。トランスミッションは5速MTと、5速AGS(MTをベースに変速操作を自動で行う2ペダル車)を用意する。



デザインは欧州プレミアムがコンセプトで、ルーフライン後方にかけて傾斜を強めた流麗なスタイリングを採用。ボディサイドには力強くシャープなキャラクターラインを引いて、大胆さをアピールしている。フロントには精緻な造形のラジエターグリルと左右に広がるクロームの加飾、横長のヘッドライトなどでワイド感を訴求している。

室内は上質感を追求。ドアの内装やインパネまわりは乗員を包み込むような造形とし、内装色は黒と紺の2トーンに統一。後席はシートクッションの素材や形状を改良することでサポート性や着座時の安定性を向上させた。



装備面では、スマートフォンと接続できる9インチの大型タッチパネル式ディスプレイオーディオを採用し、全方位モニターに対応。車速やエンジン回転数、瞬間燃費などの情報をフルカラーで表示するヘッドアップディスプレイを装備。車両にデータの送受信を行う車載通信機を標準搭載することでコネクテッドサービス「スズキコネクト」に対応させた。

新型はインドを皮切りに、アフリカ、中南米、中東などへの輸出を順次開始するが、日本への導入についてスズキは「今のところ導入の予定はない」としている。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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