2022/02/02 カー用品

BBS×GR86 魅せる機能美、走る歓び|BBS RE-V7|

スポーツカーとしての資質を高めたGR86。高められたパフォーマンスを存分に発揮するカスタムとして、ホイール交換を推したい。スポーツスピリットにあふれるBBSホイールなら間違いない!

BBS_GR86
アルミ鍛造1ピースホイール
BBS
RE-V7


BBS_GR86

ものづくり精神に妥協なし

トヨタ86改めGR 86。レーシングカンパニーが走りを磨き上げたスポーツカーブランド、GRシリーズのラインアップに加わり、FRピュアスポーツとして大幅に進化した。

ワンメイクの「86/BRZレース」など、モータースポーツで得た知見が色濃くフィードバックされているのがスタイリング。特にフロントホイールアーチ内の空気を抜くエアアウトレットから、車体側面の空気の流れを整え直進性を高めるサイドスポイラーへのつながりは印象的。その前後に配されたアルミホイールのデザインにも必然的に注目が集まる。

パフォーマンスを高めたGR 86にふさわしいホイールがBBS。ホイール中心から派生したY字スポークがリムの外周に向かって延びる伝統のクロススポークデザインを、新世代技術で進化させたのが新作のRE-V7。GR86/BRZ向けに18×7.5J、インセット48と18×8J、インセット45をラインアップする。

BBS_GR86

ネーミングが示すとおり、V7は7本のクロススポークだが、モータースポーツと深い関係があるという。

なぜ7本なのか。そのルーツをたどると、「皇帝」と称されたミハエル・シューマッハーが大活躍していた1990年代のF1にさかのぼる。

当初BBSが供給するF1用のマグネシウム鍛造ホイールは10本スポークだったが、彼のドライビングは「縁石にタイヤを当てて旋回フォームを作り出す」スタイル。BBSへの注文は「少し重くてもいいから剛性を出したい」という内容だったが、軽さが命の鍛造なのに、重くなっては本末転倒。ドイツのモータースポーツ部門を交えて試行錯誤しながら生み出したのが、スポークの数を10から7本に減らし、スポークの内側を「えぐる」という手法。これにより、重量を増やさずに大入力にも耐える強靭性を持たせることができた。

RE-V7を細かく観察すると前述の「えぐり」を含めてF1由来の意匠が随所に施されている。加えて、スポークが滑らかにアーチを描きながらリムに延びるフラットな面構成でスポークの足長感を強調。実際のサイズより大きく見せることで、クロススポークの美しさを際立たせた。

軽さと強靭さを兼ね備えたBBSホイールは86ユーザーの評価も高い。GRガレージ富山新庄では86/BRZレースのプロフェッショナルシリーズにBBSホイールを装着して参戦。6時間耐久レースで2度優勝する実力派だが、改造範囲が限られるワンメイクなので、ばね下が軽くて路面のインフォメーションを忠実に伝えるBBSは大きな武器になる。

「レースでポテンシャルの高さを体感しているので自信を持ってオススメできます」と、GRコンサルタントの渡邊謙太郎さんは言葉を結んだ。

BBS_GR86
●リムとスポークの接点が多いほど力が逃げやすい=応力分散に優れ、精緻な印象の7本クロススポーク。最大1万2000トンの強大な加圧力で素材を強靭化。数回にわたる鍛造で成形し、圧力をかけて延ばしながらリムを形成するスピニング、切削、塗装と幾多の工程を経て、富山県・高岡市の工場から出荷される

BBS_GR86



BBS_GR86

F1譲りの7本クロスの解

レギュレーションで改造範囲が厳しく制限される86/BRZレースで、ポテンシャルの高さを遺憾なく発揮するBBSの鍛造アルミホイール。RE-V7の特徴はF1テクノロジーから生まれた7本クロススポークで、スポーク内側のえぐりに注目したい。

こうした処理は高精度の金型が求められるが、それを内製するのがBBSのものづくり。伝統の鍛造技術と最新の工作機械、匠の技の結晶だ。

リムと「ツライチ」になったスポークが滑らかにラウンドしながらホイールセンターへと落ち込む躍動感あふれるデザインは、前後フェンダーの盛り上がりで抑揚のついたGR86のボディラインと見事に調和する。

撮影車はRZ。タイヤサイズは225/40R18でホイールサイズは純正より幅広の18×8Jだが、インチアップしたように見えるのはデザインの妙。「ホイールを大きく見せてばね下は軽くしたい」という走りにこだわるユーザーにオススメしたい。


伝統と革新を最新技術により融合
GR86×BBS RE-V7

BBS_GR86
●18×7.5J、インセット48は9万4600円/1本、18×8J、インセット45は9万6800円/1本。カラーはダイヤモンドシルバー、ダイヤモンドブラック、ゴールド、ブラックの4色

BBS_GR86
GR コンサルタント
渡邉謙太郎さん

BBS_GR86
[取材協力]
ネッツトヨタ富山
GR Garage 富山新庄

富山県富山市新庄本町3-3-33
TEL:076-452-0086
https://www.netz-toyama.co.jp/grgarage/

「メイドイン富山」のBBSを履いて86/BRZレースに参戦しポテンシャルの高さを証明。ヒストリックカーのレストアにも注力している。

[GR86にマッチするBBS RE-V7の写真を見る]

ドライバーWeb編集部

RELATED

RANKING