2022/01/19 カー用品

カーメイトの360度ドライブレコーダー最新モデル「ダクション 360D」がドライブレコーダーに特化したわけ

前後カメラ+全天周360度カメラ搭載の3カメラ式ドライブレコーダー「ダクション360D」

DC4000R

カーメイトが2021年11月に発売した360度ドライブレコーダーの最新モデル「ダクション360D DC4000R」は、同社で初めて3つのカメラを採用。車両の前後と左右周辺、そして車内の様子を同時に記録することで、事故やあおり運転にあったとき、駐車中の当て逃げ、車上荒らしなど、万が一のトラブルの際にその状況をしっかりと確認できるアイテムだ。

DC4000R

「DC4000R」の最大の特徴は、カーメイトの従来製品「DC3000」、「DC5000」にあったアクションカメラとしての機能を採用せず、ドライブレコーダーに特化した点。

■ダクション 360D DC4000Rの詳細をすぐに確認!!

ここでちょっと違和感を覚える人も多いのでは? 最新モデルなのに型番が従来製品のDC“3000”と“5000”の間にある。“4000”が意味するところとは? まずはダクション360シリーズ各モデルの特徴から見ていこう。

始まりは360度を記録する「ドライブ アクション レコーダー」

カーメイトからドライブレコーダー「ダクション360」が初めて登場したのは2017年2月。当時は車両前方を記録する1カメラタイプが主流だったのだが、そこに超広角レンズを用いて全天周360度を記録できるドライブレコーダー「DC3000」を開発。しかもドライブレコーダーとしてだけではなく、バッテリーユニットを接続することで車外へ持ち出し、アクションカメラとしても活用できるユニークなコンセプトにより注目を集めた。

DC3000
●ダクション 360 DC3000

ちなみに360度カメラで記録できる“ドライブレコーダー”と“アクションカメラ”の機能を持つ「ドライブ アクション レコーダー」から、「ダクション(d’Action)360」と名付けられている。

本体に記録された映像は、Wi-Fiで接続したスマートフォンで見られ、さまざまなアングルに変えて確認できるなど、ドライブレコーダー、アクションカメラそれぞれの使い勝手に配慮したアイデアの詰まったモデルなのだ。

ただし、レンズを下向きに設置した全天周360度では上半分の映像は記録できず、前・後方や左右の様子は、レンズの外周で捉えることとなり、レンズのおいしいところから外れたエリアでは車両のナンバーが確認できないなどの弱点も露呈した。

「全天周」から「全天球」へ

翌2018年10月には「ダクション360S DC5000」を発売。このモデルはカメラを2つ、背中合わせに搭載して全天球360度を記録、死角のない映像記録を実現した。カメラを前後に向けて設置することで、映像をクリアに記録できるレンズのおいしいところをフルに活用可能となり、ドライブレコーダーとして求められる鮮明な映像の記録も不満のないものとなった。

DC5000
●ダクション 360S DC5000

そのうえで、フロントの解像度を全天球画像に圧縮する前に、高解像度のまま別ファイルで保存する「デュアルレック機能」を搭載。全天球360度の死角のない映像記録だけでなく、映像品質面でも飛躍的に向上した。

もちろんアクションカメラとしても活用可能で、スマートフォンをWi-Fi接続しての映像確認や各種設定操作など継続採用、「ダクション360」としてのこだわりやユーザーニーズを的確に捉えたものとなっている。



いいとこ取りでユーザーニーズに応える

 
これら2つのモデルは初代DC3000、2代目DC5000ともにソフトウェアアップデートなどにより使い勝手などを向上させてきたほか、アクションカメラとしての活用シーンを広げるべく、オプションを拡充してきた。

とはいえ、ドライブレコーダーとして利用したい人にとってはアクションカメラの機能は必ずしも必要ない。車両の周囲を360度で記録できるドライブレコーダーの有用性を魅力と感じながらも、万が一のトラブルの際に活用できるモデルが欲しいという声もあり、また、車両後方の様子をしっかりと記録したいという需要に応える必要があった。

そこで導き出されたのが、アクションカメラとしての機能を外して価格の上昇も抑えながら、これまでのDC3000やDC5000で好評だった機能を継続採用しつつドライブレコーダーとしてのニーズに応える機能や使い勝手の最大化。

DC4000R
●ダクション 360D DC4000R

車両の前方や後方をフロント、リヤの2つの広角カメラで記録することで高品質な映像をしっかりと記録。そして窓越しの車外の様子と車内を全天周360度カメラで記録することで、これまで以上に多くの情報を一度に収集。万が一に際にフル活用できる製品として開発されたのが「DC4000R」というわけだ。

ラインアップの拡充により、3つのタイプから好みや使用シーンに合わせて選択できるようになった。

 

ドライバーWeb編集部

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