2022/01/08 ニュース

サンバイザーに革命起きる!? ボッシュが発表したバーチャルバイザーに期待大|CES 2022|

●この手があったか!というアイテム

年初の注目イベント、米国ラスベガスで開催されたCES 2022。いわゆる家電IT見本市である。

ここでは自動車関係のサプライヤーも数多くの発表を行っているが、今回注目したいのはメガサプライヤーであるボッシュ。数ある発表のなかで、一見ローテク?と思わせたのがサンバイザーだ。ワイパーと並んでその昔から基本的な方式が変わっていないアイテムのひとつ。それをなぜCESで?

ボッシュの新たなサンバイザーは、「バーチャルバイザー」と呼ばれる。板状のものを目の前に置いて遮光、まぶしさを軽減するというのは従来と同じだが、そのバイザーがなんと透明なのだ。それじゃ意味がない…と思いきや、液晶ディスプレイをバイザーとして使用。車内のドライバーモニターのカメラによって運転者の目の位置を検知、液晶ディスプレイを使って目に直接に届く光だけを遮光して幻惑を防止してくれるのだという。



ローテクのようでじつはハイテク。AIベースのインテリジェントなアルゴリズムで情報を分析し、ドライバーがまぶしさを感じる太陽や他の光源が通過する部分のみを暗くしてくれるというのだ。太陽光はもちろん、対向車のヘッドライトがまぶしいときにも威力を発揮しそうな、新たなデバイスといえる。

まぶしい光の部分だけ遮光するため、透明な部分で視界を確保しながらまぶしさを防げるのが最大のメリット。特に冬季は太陽が低い位置になるため朝晩の通勤時などには、サンバイザーを使う頻度が高くなるが、やはり視界が制限されるのがネック。実際、逆光によってまぶしくて信号を見落としたなど、幻惑によって生じる事故もある。この透明なバーチャルバイザーがあれば、ドライビングの快適性と安全性を確保しやすくなるだろう。

一見地味だが注目のデバイスなのだ。

〈文=丸山 誠〉

ドライバーWeb編集部

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