2022/01/07 新車

【新型シトロエンC4試乗】エンジン車もBEVも独自のサスペンションでしっとり快適な乗り心地!

●2022年1月7日、シトロエンの新型C4が登場。シトロエンらしい唯一無二のデザインと、乗り心地のよさが魅力のコンパクトクロスオーバーだ


■まるで「魔法の絨毯」みたいな乗り心地!


まずはディーゼルのC4シャインBlue HDiだ。このモデルは、最高出力130馬力/3750rpm、最大トルク300Nm/1750rpmの1.5L直4直噴ディーゼルターボを搭載し、これに8速ATを組み合わせている。つまりパワートレーンは308 GT Blue HDiと共通だ。駆動方式はFFのみで、DS3や2008と同様、CMAを採用する新型C4は本国にも4WDの設定はない。

C4

走りはとても力強い。最近流行りのマイルドハイブリッドではないので、発進時は若干モタつきを感じたが、低回転域から太いトルクを発生させるエンジンのおかげで、余裕たっぷりの加速感を披露する。車両重量は308 GT Blue HDiより若干重い1380kgだが、そんなことはまったく感じさせない。また静粛性も十二分に高い。

乗り心地はさすがシトロエンである。前後のサスペンションには、C5 エアクロス SUVに採用されて注目を集めたPHC(プログレッシブ・ハイドロ−リック・クッション)を採用。かつてシトロエンの代名詞であったハイドロニューマチック・サスペンションを彷彿とさせる「魔法の絨毯」のようなしっとり滑らかな乗り心地を実現している。

だがフワフワした乗り心地というワケではない。接地感は十分に高くコシもあるので、安心感はとても高い。後述するE-C4と同様に、耐荷重が大きい195/60R18サイズのEV用タイヤ、ミシュランe・プライマシーを装着しているためか、後席は若干上下の動きが大きく感じたが、前席は極めてフラットである。

C4

ハンドリングはコーナリングはゆったりとした印象だが、ロングホイールベースが奏功してとにかく直進性が抜群に高いのは大きな魅力。トルクフルなエンジンと相まって、ロングドライブは非常に快適だ。このクラスでディーゼル車の設定があるだけでも十分に注目に値するが、その実力も文句ないレベルにある。

ドライバーWeb編集部・青山

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