2022/01/07 新車

【酔いにくさ追求とは?】新型ステップワゴン、初公開! 大胆すぎるほどシンプル…「AIR」と「SPADA」の2本立て

最近のホンダらしくゴテゴテしていない!



■エアーとスパーダの2つの世界観で展開

新型は「エアー(AIR)」と「スパーダ(SPADA)」の2系列の車種体系としたのが特徴。従来は標準系をベースに、前後バンパーやフロントグリル、ホイールなどを変更してスパーダを構築していたが、新型ではシンプル&クリーンなエアー、スタイリッシュ&クオリティのスパーダとそれぞれ異なる世界観を持つモデルとして展開。安価なグレードに装備を追加して付加価値を、という従来の考え方からの脱却を図ったわけだ。その販売比率は、50:50を目指すという。じつは先代ステップワゴン、9割がスパーダだった。


●左がエアー、右がスパーダ

特に販売実績で1割だった標準系に代わるエアーが大幅な販売アップを担う…そんなことが可能なのか。ホンダの調査によれば、従来のエアロモデル領域(VIP/オラオラ/スタイリッシュ系)を好むユーザーが7割存在する一方で、クリーン・温かみ・シンプルをキーワードとしたナチュラル系を求めるユーザーが3割近く存在するという。こうした新しい価値を求める“兆し”を重視して、ユーザー層の拡大を狙うというホンダの新しい挑戦でもある。

車名のエアーは、誰でも知っている「空気」を意味する英語。水や空気はつねに自分たちのそばにあるが、あって当たり前、なければ困るというような存在。そんなふうに普通に存在するのが当たり前の“道具”として使ってほしいという思いが込められている。エアー以外にもかなりの数を検討したようだが、結果クルマの世界観に最も適した言葉として選ばれた。シンプル&クリーンな外観の仕立てに合うように、外観からは「AIR」というエンブレムをあえて廃し、外装の車名表記では単に「STEPWGN」としている。


●フォントもシンプル

ちなみに、スパーダには、上級の派生モデルとして「スパーダ プレミアムライン」を設定。狭山工場の閉鎖に伴い2021年12月で生産終了となったオデッセイの顧客層を意識した上級グレードとなる模様だ。

なお、プラットフォームは先代の改良版。後席の床まわりはロングスライド機構の導入に伴って新作。ガソリン車とハイブリッド車を設定することが明らかになっており、ハイブリッド車については2L直4ガソリン+2モーター式のハイブリッドシステム「e:HEV」、ガソリン車も1.5L直4ターボとそれぞれ継承されると予想。取材車両のタイヤはエアー/スパーダともに205/60R16サイズであった。

ドライバーWeb編集部

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