2022/01/04 コラム

間もなく発売!日産アリアの生産工場に潜入。栃木工場の「ニッサン インテリジェント ファクトリー」が最新鋭過ぎた!

●アリアは539万円からの設定



■塗装外観自動検査 <①次世代のクルマへの対応><②ロボットによる匠の技術の量産化>

世界最高水準の検出力を有する最新鋭の塗装品質自動検査システム。塗装時のゴミや塗装ハジキなど6種類の欠陥を検出する。従来は人が触った時の感覚と目を凝らして検出していたが、集中力が持続しないという課題を抱えていた。新システムは人の眼の認識の仕方をうまく知能化したもので、いわば匠の技の自動化ともいえる。

ボディを562のエリアに分割し、1アリアあたり11回の検査を行う(合計6182点/台)。縞模様を照射し、欠陥の凸凹を通過した際に縞模様に輝度変化が現れることから、それをカメラが欠陥と認識する。4年の歳月をかけて検査ロジックを構築した“ノウハウの塊”であるという。高級車の生産ラインなので、検出できるゴミのサイズは直径0.3㎜と、業界最小の値をマークしている。



検査結果は集中管理システムに送られて、情報として蓄積される。検出した欠陥は修正するため、リペア作業者に情報を伝達。従来は紙で指示していたが、腕に装着したスマートフォンで確認ができるようになっている。これによってスムーズに手直し作業に移行できるようになった。(写真はシステムを開発した本田さん)



ドライバーWeb編集部

RELATED

RANKING