2021/12/20 ニュース

三菱の新型軽EVはeKベースで確定か。東京オートサロン2022で明らかになる!?

三菱自動車は2021年12月20日、2022年初に開催予定の東京オートサロン2022(千葉県・幕張メッセ、会期:1月14〜16日)の出展概要を発表した。
 
MITSUBISHI_EV

今回の東京オートサロン2022では、三菱が2022年度初頭に発売を予定している新型軽EVのコンセプトカーを世界初披露する。そのリヤ部のシルエット写真を公開したのだが、どうやら新型軽EVはハイト系ボディのeKクロスもしくはeKワゴンベースのモデルとなるようだ。
 
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●現行型eKクロス

三菱自動車が公表した車両概要説明では、軽自動車ならではの取りまわしのよさや、運転しやすいサイズのボディに、電気自動車ならではの滑らかで力強い走りを融合させた、とのこと。
 
さらに先進の運転支援機能やコネクティッド機能を採用。環境に配慮した安全・安心で快適な三菱自動車らしい新世代の軽EVに仕上がっているという。
 
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●国産初の量産軽EV「i-MiEV」

三菱自動車の軽EVといえば、2009年に発表されたワンモーションフォルムで未来感たっぷりの「i-MiEV(アイミーブ)」が量産軽EVの先駆けだ。このi-MiEVは、リヤエンジン・リヤ駆動のガソリンモデルの「i(アイ)」をベースにEVに仕立てたものだった。
 
今回の新型EVは2021年8月27日に公表した開発概要によれば、全長は3395mm、全幅は1475mm、そして全高が1670mmである。これと公開されたシルエット写真を照らし合わせるとeKクロス/eKワゴンがベースとみて間違いないだろう。モーターや制御機器などは、フロントコンパートメント、いわゆるエンジンルーム内に収め、駆動方式は前輪駆動となるはずだ。
 
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●日産 デイズ ハイウェイスター(右)とデイズ(左)

三菱の軽自動車は、日産自動車との合弁会社NMKVにより企画・開発されており、当然日産でも展開することになるから、必然的にデイズにEVモデルが登場することも推察できる。
 
ひとつ気になるのは、全高である。開発中の新型軽EVは、前述のとおり1670mmの設定。現行型のeKクロス/eKワゴンがFFモデルで1640mm、4WDモデルが1660mm。eKクロスにオプション設定のルーフレールを装着すると、FFが1665mm、4WDが1685mmとなることから、近似値をとるとeKクロスのルーフレール付きが濃厚(FFベースで)。
 
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●現行型eKクロス(ルーフレール付き)

ただし、駆動用バッテリーの搭載位置によっては車高を上げることも考えられる。燃料タンクとの置換で、総電力量20kWhのバッテリーユニットを吊り下げた際に路面とのクリアランスを確保するために車高が上がっているかもしれない。ルーフレールを装着しない場合(従来のガソリンFFモデル1640mm)の+30mmだ。
 
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●現行型eKワゴン。両サイドのバックソナーが高い位置に付く

目をこらしてシルエット写真をよ〜く見ると、コーナーのソナーが、現行型よりも低い位置にあり、後方検知用のソナーと同じ高さになっていることも、推察に至るポイントの1つだ。(30mm上がるとかなり高い位置になり、検知範囲が適正ではなくなる?。ちなみにeKクロス スペース/eKスペースのバックソナーはいずれも同じ高さ)
 
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●現行型eKクロス

今回のチラ見せでは、リヤの一部のみなので、どんな“顔”をしているのかが気になるところ。三菱のアイデンティティを強烈に感じられるSUVルックのX(クロス)顔か、プレーンなワゴン顔か、はたまたEVであることを主張する第3のルックスを打ち出してくるのか……、がぜん気になるところである。そして、日産のEVはどうなるのか。とりあえず、東京オートサロンで全容が明らかになる。
 
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●現行型eKワゴン
 

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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