2021/11/25 新車

ハイレスポンスCVT搭載!スバル新型WRX S4正式発表…価格は400万4000円から

●STIはあるのだろうか…?


出力/トルクともにダウン…でも速くなった!?



エンジンはWRX史上初となる、新開発の2.4L直噴ターボ(DIT)のFA24型。そのスペックは、275馬力/38.2㎏m。これは300馬力/40.8㎏mを発揮した先代のFA20型よりパワーは8%、トルクも6%ほど低い値。新型は排気量が約400ccアップしているのに、だ。

とはいえ、新型WRX S4に搭載されるFA型は、ウエストゲートやエアバイパスバルブの電子制御化により、過給圧を緻密に制御。これにより過給レスポンスが大幅に向上。約70㎞/hからの加速では、0.5G到達時間を先代より約30%短縮! アイドリングストップが追加され、燃費も先代より向上している。

その性能を引き出すべく組み合わせるのは、新採用の「スバル パフォーマンストランスミッション(SPT)」だ。先代レヴォーグで国内初投入されたチェーン式CVTの「リニアトロニック」をベースとしながら、シフトアップ時のトルクカット高速化やシフトダウン時のオートブリッピングと、変速制御の進化により最速クラスのDCTにも匹敵する変速スピードを実現した。

また、スバルAWDの核となるフルタイム4WDのVTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)も、旋回性を重視した前45%:後55%のトルク配分に加え、旋回時のアクセルオンでLSDの差動制限を抑制し、アクセルオンで旋回姿勢をつくるような積極的な走りも可能なAWDスポーツモードを設定。さらに、VDCも「ノーマル/トラック/オフ」が可能なWRX S4専用の3モードVDCを搭載。

じつは「ここぞ」の加速は先代のほうが速いかもしれない。でも、エンジン、トランスミッション、AWDの大幅なレベルアップによる超ハイレスポンスでドライバーの意思に応える刺激的な走りは、先代WRX S4ではなし得ない、新型の真骨頂といえるだろう。

さらに、これだけの高い運動性能を持ちながら、手元のスイッチ操作で「パワーユニット」、「AWDシステム」、「電子制御ダンパー」、「パワーステアリング」、さらにアイサイトの追従加速度やエアコンまでを統合制御し、高級車のような乗り心地の走りに “キャラ変” が可能なドライブモードセレクト(STIスポーツR系に搭載)を設定。これも新型WRX S4の見逃せない特徴だ。

ドライバーWeb編集部

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