2021/10/28 新車

新型アウトランダーPHEV正式発表。ライバルRAV4 PHVを意識した価格設定…その走りに衝撃走る! 

●ついに国内仕様がデビュー


■トヨタRAV4 PHVを狙い撃ちの価格設定



その証が7つに増えたドライブモードだ。「ターマック」モードはステアリングが手応えを増し、アクセルオンで正確なトレース性を発揮。オンロードのワインディングにぴったりのハンドリング特性だ。かたや「グラベル」は、サーキットでもオーバーステア気味の大胆な姿勢づくりでコーナーを攻められる。WRCやパリダカなどで培われた三菱のラリー魂は、今なお健在。また、アクセル操作のみで加減速が可能なワンペダル制御、「イノベーティブペダルオペレーションモード」の搭載も見逃せない。



先進運転支援装備は、次期エクストレイルと同じであろう充実の内容。三菱は対応が遅れていたSOSコールも、ついに採用している。ほかの装備を見ても、アダプティブLEDヘッドライトやウインドシールド式ヘッドアップディスプレイに、ハンズフリー対応のパワーテールゲート、AC100V・1500Wのアクセサリーコンセント、スマートフォンのワイヤレス充電、BOSEプレミアムサウンドシステムといった快適・便利アイテムなどなど。プレミアムブランドを除くミッドサイズSUVとして、およそないものはない。

乗り心地や実燃費などについては公道試乗の機会を待ちたいが、ハードウェアの出来映えは相当なレベルと見た。しかも、価格設定はトヨタRAV4 PHVを狙い撃ちしているのだ。動力性能、一充電EV航続距離、WLTCモードの燃費・電費はRAV4 PHVがリード。一方、新型アウトランダーPHEVは同等グレード比で数万円安いうえ、7人乗りの設定や急速充電器への対応など、コストパフォーマンスで上をいく。


●RAV4 PHVの最上級「ブラックトーン」は539万円

SUV型PHEVの先駆けとして、さらには三菱の今後を占う最重要モデルとして、絶対に負けられない戦いなのだ。それは海外勢が相手でも同じこと。とにかく12月16日の発売が楽しみでならない。

ドライバーWeb編集部

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