2021/09/28 モータースポーツ

【川名賢のフランスラリー参戦記 09】ラリー最終日はフルアタックを敢行! 全ステージ走破で感動のフィニッシュへ



■ペースアップして攻めてみた


Leg2のステージは、Leg1で走ったステージのリピートとなります。一度走っているSSなので、前半の3本から攻めていき徐々にペースアップする作戦をとりました。昨日の反省点と経験を生かしながらSSをこなしていったところ、なんと、これまでのヨーロッパラリー参戦のなかでのステージ最高順位を獲得! SS10では6番手、SS11では7番手をゲットできました! しかも上位陣ともかなり僅差での争いだったので、手ごたえを感じることのできたステージでした。

Kawana


そして午後、サービスは晴れていますがステージは雨が降るかもしれないという情報で、サービスでタイヤとサスペンションをウエット仕様に変更し挑みました。

Kawana
●その昔はWRCでも許されていた、タイヤへのハンドカットをして雨に備えます

ヨーロッパでのウエット経験は今回が初となりましたが、これがめちゃくちゃ滑ります。特にハイスピードのダウンヒルからのブレーキングはかなりしびれました。

Kawana

そしてさまざまなコンディションを経験しながら、総走行距離190kmにも及ぶ全SSを無事に走り切り、感動のフィニッシュポディウムに到着! 結果はクラス9位/総合72位でした。


Kawana

ラリーを走り切ったこの気持ちは何度味わっても最高!
チーム、ライバル、観客、オフィシャルのすべての人が完走を祝福してくれます。

Kawana
●カメラマンの山本佳吾さんと!

そして最後はメカニック達と乾杯!!

Kawana

フランス映画「TAXI」の話で大盛り上がりしました(笑)

さて次回がいよいよ最終回となりますが、最後までぜひご覧ください!





【川名 賢(かわな・すぐる)】
2019年にFIA アジア・パシフィックラリー選手権(APRC)のAPRC3クラスでチャンピオンを獲得した、国際ラリー経験豊かな若手ラリースト。全日本ラリー選手権の王座や、優勝、チャイナ・ラリー選手権での優勝などタイトルは数知れず。ヨーロッパでのラリー参戦は2015年以来となる。プジョーの最新ラリーカーでどこまで欧州勢と戦えるのか、注目だ!


ドライバーWeb編集部・青山

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