2021/09/22 モータースポーツ

【川名賢のフランスラリー参戦記 06】ラリーでの最重要作業! 日本でもフランスでもレキってタフ……



■文字通り、朝から晩まで


レキはどうなるかというと、7本のステージを2回レキするので本番と同じような距離をレキで走るわけですね……。ラリーってタフですよね。ということで水曜日の朝7時からレキに出発し、レキ終了時間の19時までクルマに乗りっぱなし。次の日も午前の半日乗りっぱなしでレキを行いました。

コースは日本の様な中低速のテクニカルなセクションから、日本のラリーではなかなかお目にかかれないハイスピードデンジャラスセクションまで、フランスの地形を生かしたステージが用意されていました。

コース内の写真はラリーのあとにドライブに行って撮影したものなのですが、コースの雰囲気をぜひご覧ください。

スタートはこんな感じでブラックマークががっつり。

Kawana

景色が最高に素晴らしいヘアピン。景色がいいということは、コースアウトしたらかなりヤバいということを意味しています(笑)

Kawana

コーナーイン側がカットできそうな場所をレキで見つけるのがタイムアップのキーとなります。レキの時はあった芝も、ラリー後はこの通り芝がなくなってしまっています。

Kawana
Kawana

ヘアピンコーナーや高速からのブレーキングの場所にも生々しいブラックマークが。

Kawana

モンブランがバックに写る有名なフォトスポット
ちょこんと写真奥にとがっている山がモンブランです。

Kawana

と、こんな感じでレキをしてきましたが、めちゃくちゃ疲れるしお尻痛くなるし終わるころにはドラコドラ共にげっそりです(笑)。

でもラリーではレキの重要性がかなり高く、速いドライバーほどレキの重要性が高いと話します。ラリーの9割をレキが占めると話すドライバーもいるくらい大切なことなのですね。

そういえばレキ中に休憩するのは、ほんとお昼のときの30分くらいなのですが、お昼に寄ったベーカリーでサンドイッチを頼んだらイメージと違うサンドイッチが運ばれてきました(笑)

Kawana

おいしかったからオールオッケー!!
次回はレキ中に起こった幸運な話と、レキの夜の幸運な話をしたいと思います。

オーヴォワー!!




【川名 賢(かわな・すぐる)】
2019年にFIA アジア・パシフィックラリー選手権(APRC)のAPRC3クラスでチャンピオンを獲得した、国際ラリー経験豊かな若手ラリースト。全日本ラリー選手権の王座や、優勝、チャイナ・ラリー選手権での優勝などタイトルは数知れず。ヨーロッパでのラリー参戦は2015年以来となる。プジョーの最新ラリーカーでどこまで欧州勢と戦えるのか、注目だ!



ドライバーWeb編集部・青山

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