2021/07/05 コラム

接点はレトロデザインに。辻谷エミリ×N-ONE【それいけ!温泉ガール妄想記:第10回】

辻谷エミリ×N-ONE

何かとストレスの多いこの世の中。気分だけでも温泉に浸かりたい…というわけでお届けする「それいけ!温泉ガール妄想記」。今回の“温泉ガール”は、タレントの辻谷エミリさん、相棒はホンダN-ONE。第一話をお届けします。



昔話をするオッサンは、若い女子に嫌われる。

というより、若い女子に昔話をする機会などないのだが、仮にそういう機会があった場合、オッサンが昔話をベラベラと始めたら、間違いなく嫌われるだろう。

なぜなら、オッサンの昔話と若い女子とは、接点がないからだ。接点がなければ共感の抱きようがない。共感を抱けない話はつまらない。つまらない話を聞くのはつらい。つらいのはイヤ! オッサン、あっちへ行って! シッシ! そういう流れになるだろう。

しかしなぜか、レトロなデザインは、若い女子にも受けている。レトロなデザインを見ると、若い女子はたいてい「カワイイ!」と言う。



例えばこのN-ONE。女子はほぼ間違いなく「カワイイ!」と言ってくれる。エミリも「カワイイ!」と言ってくれた。丸目2灯は、ダイレクトに小動物を連想させるのである。

小動物を見て「カワイイ!」と言わない女子はいない。小動物を見て「シッシ!」と言う若い女子がいたら、おそらくどこか病んでいる。かといって「キミはどこか病んでるね」などと言おうものなら、「シッシ!」では済まないので気を付けたい。



とにかく、古いものでも、かわいければ若い女子に受け入れられる。ということは、オッサンの昔話も、かわいければ許されるのではないだろうか?

問題は、自分に、「カワイイ!」と言ってもらえるような昔話があるかどうかだ。

「幼稚園の頃、教室でおしっこもらしちゃってねぇ」

これは、カワイイ話に入るのだろうか。



【次回に続く】

■文:清水草一氏
モータージャーナリスト。大乗フェラーリ教教祖にして、高速道路研究家である。代表作は、『そのフェラーリください!!』https://www.shimizusouichi.com/

〈写真=ダン・アオキ ヘアメイク=倉橋奏音〉



■今回の“温泉ガール”:辻谷エミリさん

今回の“温泉ガール”を務めていただいたのは、タレントの辻谷エミリさん。小柄なボディに元気が詰まった、なんというか小動物のような(!?)可愛らしさが印象的。撮られる存在として天性のカンの良さがあり、アッケラカンとした明るさがカメラマンのシャッターを押させます。ときどき顔を見せる、場を和ませる天然具合がまた可笑しい。東京都出身。

■“温泉ガール”の相棒:ホンダN-ONE

フルモデルチェンジながら、外観は変えず中身だけ刷新するという掟破りの手法が話題となったホンダの軽。ついに「陳腐化戦略」の呪縛から解放されるときが来た! と目頭を熱くしたクルマ好きも多いことでしょう(ちょっと大げさ)。「軽規格のコンパクトカー」と絶賛される一方、兄貴分であるフィットのシェアを奪っているとも囁かれる。ベーシックな「オリジナル」、装備を充実させた「プレミアム」、パドルシフト、15インチアルミを履かせた「プレミアムツアラー」、そして6速MTも選べる「RS」から構成される。

ドライバーWeb編集部

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