2021/06/16 ニュース

なぜ納車1年待ちに? 新型ヴェゼル「PLaY」人気の理由

●「PLaY」はグリルのトリコロール加飾が特徴

想定よりも「PLaY」グレードの受注が多かった



2021年4月23日に発売されたホンダのコンパクトSUV、新型ヴェゼル。その立ち上がりが絶好調だ。発売後1カ月で、月間販売計画5000台の6倍以上となる3万2000台以上を受注している。そのため納期は、発売後約1カ月の時点で10月ごろと発表されていた。しかし、もっとも価格が高い「e:HEV PLaY(プレイ)」グレードについては、約1年待ちの22年5月以降となっているのだ。


●ヴェゼル e:HEV プレイ

では、なぜ「PLaY」だけが1年も待たされるのか?

受注での販売構成比を見ると、唯一のガソリン車となる「G」が7%、ハイブリッド車のエントリーモデル「e:HEV X」が5%、売れ筋の「e:HEV Z」が76%で、「e:HEV PLaY」は12%である。ちなみに計画段階では、「G」20%、「e:HEV X」29%、「e:HEV Z」44%、「e:HEV PLaY」7%を見込んでいた。

ハイブリッド車が計画の80%から90%超となったのは、e:HEVを売りとする2代目にとっては好都合であり、ある意味想定内であったはず。しかし「PLaY」に関しては計画の5%増であっても、そう簡単には増産できない事情があるようだ。

「PLaY」はシリーズ中、2トーンのボディカラーとパノラマルーフ(サンルーフ)を装着する唯一のグレード。生産される鈴鹿の工場のラインにおいて専用工程が発生するため、生産枠が限られるという。その生産能力が7%。倍近くの12%を受注した時点で、納期は他グレードの倍程度まで伸びてしまった。今後、納期短縮に向けた何らかの対策を行っていくはずである。


●パノラマサンルーフを採用

ドライバーWeb編集部

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