2021/05/14 コラム

パナソニック最新カーナビ「ストラーダ F1Xプレミアム10 CN-F1X10BLD」を使ってみたら……|アイコンの意味を理解すればドライブもスムーズ!編|

カーナビの地図を見ると紙地図には見られない、さまざまな独自のアイコンが描かれている。今回はどのようなものがあるのか? をストラーダF1X PREMIUM10 CN-F1X10BLDの地図でチェックしてみよう。

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アイコンには大きく分けて2種類のタイプがある。もともと地図データに収録されているものと、VICS WIDEなど外部から取得した情報を基に表示されるものだ。
 
地図に収録されているアイコンで代表的なのは、目印となる施設を示す「ランドマーク」アイコンだ。観光地や都市部などでは多く現れ、ひと目で施設名がわかるリアルなデザインを採用している。
 
例えば東京・銀座付近の地図では、「東京国際フォーラム」や「和光本館」、「有楽町マリオン」などが描かれている。目の前に見える建物と地図上のアイコンがリンクするのは見ているだけでも楽しい。
 
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●リアルなデザインの立体ランドマークが目立つ。「!」アイコンは冠水注意ポイントだ
 
 
また、運転に注意すべきポイントとして「!」アイコンも描かれているが、これは「冠水注意ポイント」。アンダーパスや地下道などに表示されていることが多く、大雨などの際には回避したい場所だ。土地勘のない場所では頼りになるだろう。このアイコンは初期設定で非表示にもできる。
 


いくつかのカーナビメーカーの製品で見られるのが「車上ねらい多発地点」の表示。東京・新宿付近を表示した地図では、過去に車上ねらいが発生した地点を示し、音声でも注意を促す。この付近に駐車する際はふだん以上に気を配る必要があるだろう。ちなみにこの情報は各地域の警察が独自に発表しているデータを基にしているため、全国どこでも表示されるわけではない。
 
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●クルマと「!」が組み合わされたアイコンは車上ねらい多発地点。危険度の高い場所は赤色で描かれている
 



最新のカーナビには「VICS WIDE」の受信機能が標準搭載(一部ポータブル型を除く)されており、渋滞情報とともに道路障害が出ている場所のリアルタイムの情報が得られる。
 
よく目にするのは道路工事を示すもの。ツルハシをイメージした黄色いアイコンは工事箇所を示し、レーンをイメージした黄色いアイコンは車線規制があることを示す。規制区間は道路の横に黄色いラインが現れ、いずれのアイコンもカーソルを重ねると日時など詳細情報を確認できる。
 
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●ツルハシはそのものズバリ工事箇所。規制内容や規制理由、日時なども確認できる
 
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●工事や作業などで車線規制が発生している場所にはレーンのイラスト。区間もわかる
 
 


速度規制情報も表示。神奈川県~千葉県を結ぶ東京湾アクアラインを表示した地図を例に挙げると、この写真では強い横風が発生したため海上区間に60km/h制限の標識マークが現れている。制限速度がひと目でわかり、ドライバーへの注意喚起として効果が高い。規制されている区間を示す黄色いラインも表示する。
 
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●天候不良などによって速度規制がかかる場合には地図上に速度標識マークが表示される
 


工事や事故などで通行止めがある場合にも標識マークが表示される。地図上で事前に情報確認をしておけば、現地でルート変更を余儀なくされるなどで旅行スケジュールが狂うこともない。もちろんルートガイドを設定していれば、ナビが自動的に通行止め区間を回避するルートでナビゲートする。
 
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●通行止め標識が表示され、通行できないことを示す。詳細情報の確認も可能
 
 


事故が発生している場所には黒地に赤い×マークが現れる。非常に目立つため、いち早く気づけるだろう。規制情報や事故の内容などもカーソルを合わせることで表示される。
 
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●事故現場にアイコンが表示される。写真では高速道路出口で衝突事故が発生している
 
 


じつはVICS WIDEでは道路情報以外に駐車場の満空情報の確認もできる。赤いPマークは満車、青いPマークは空車を示し、カーソルをアイコンに重ねると車両の駐車条件や営業時間などの詳細情報が見られる。ただし都市部では大量に表示されて地図を隠してしまうことがある。不要な場合は初期設定で非表示も選べる。
 
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●以前は情報提供が公営駐車場のみだったが、最近は一般駐車場まで広げられている
 
このようにカーナビの地図上にはドライブに役立つ多くの情報がアイコンで示されている。ぜひ役立てて快適でスムーズなドライブを楽しんでほしい。
 
 
〈文=浜先秀彰 写真=澤田和久〉

ドライバーWeb編集部

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