2020/07/15 ニュース

なぜシャークフィンが2つも!? 日産アリアの謎を解明

シャークフィンアンテナが2つ付いている理由


7月15日14:00〜発表されたアリアの動画を見て、
「アリア、シャークフィン2つ付いてるんだけどなんで?」
と疑問に思った人も多いのではないか。




─ラジオをより高音質に拾うため?
─2つあるほうがかっこいいから?


正解は、従来のプロパイロット2.0の機能に加え、準天頂衛星システムを搭載しているから。この2つのシャークフィンのうち1つは、衛星からの高精度測位情報を受信しているのだ。


衛星(みちびき)を受信して、何ができる?


衛星を受信すると、自車位置がより高精度に把握できる。どれだけ高精度かと言うと、プラスマイナス50cmくらいというから驚きだ。これにより走行車線が4車線ある場合に自分がどの車線を走っているかをナビが明確に判断。ジャンクションの分岐で右方向に行きたい場合、何車線移動すべきかなどを指示してくれるようになる。

さらに、側道と高速道路本線が並んで走っている際も自車がどちらを走っているか、正確に判断できるようになるのだ。高速を走っているのに「次の交差点を右です」と言われ惑わされずに済む(惑わされないか、フツウ)

さらに、プロパイロット2.0の特徴とも言えるハンズオフ機能の幅も広がる。現状スカイラインのハンズオフは使える場所が限られているが、準天頂衛生システムによって使えるシーンはかなり拡充すると言っていいただろう。




●スカイラインに搭載されている「プロパイロット2.0」のハンズオフイメージ


デザイン的な違和感はひとまず置いておいて、シャークフィンが1つ増えただけで、できることがかなり広がるのだ。

ちなみに、プロパイロット2.0が標準搭載されるのは90kWh・4WDの最上級グレードのみ。標準のプロパイロット搭載モデルのシャークフィンは、従来どおり1つだけなのである。





〈文=driver@web編集部〉

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