新型RAV4の開発コンセプトは、「Robust Accurate Vehicle With 4 Wheel Drive」。SUVらしい力強さと使用性へのきめ細かな配慮を兼ね備えた4WD、といった意味だ。そのコンセプトどおり、新型はSUVらしい力強さを前面に押し出しているのが最大の特徴だ。 ●メディア向け試乗会では、オフロードコースが用意されており、新型RAV4のオフロード性能を試せた もともとRAV4は「Recreational Active Vehicle 4 Wheel Drive」(アウトドアでも、アーバンシーンでも見て、乗って、楽しいクルマ)が車名の由来であったから、ずいぶんイメージが変わった。初代RAV4は1994年、フレーム付き4WDがオフロード走行するためのクルマとして位置づけられていた時代に発売。乗用車タイプのSUV(クロスオーバーSUV)という新たな市場を開拓した。以来、4代に渡ってどちらかといえばシティ派として人気を博していたのだが……。5代目となる新型では、がらっとオフロード色を強めた。クロスオーバーSUV、なかでもオンロード指向の強いモデルが流行している時代に逆行している、とも感じる。だが、昨今のアウトドアブームを鑑みるに、新型は日本市場でも十分人気が出そうな雰囲気を醸し出している。時代に合わせて、RAV4はうまく変化したとも捉えられるだろう。とはいえ、新型はフレーム付きボディになったわけではない。プラットフォームは、TNGA。現行型のカムリと基本的に同じだ。